「傾斜」を意味するスラント。
Hさんの作品です。
フラワーアレンジメントのVシェープに似ていますが、これはモダンフラワーの基本形です。アレンジメントは花材をフォームに挿して生けますが、モダンフラワーはフォームではなく、主に剣山に挿します。
今回はその剣山も使わず、花器の中に複雑に折り曲げたアルミワイヤーを入れ、それを花留めにして花材を挿す、投げ入れ手法です。
左右の長さと角度に変化をつけて、アシンメトリー(左右非対称)に仕上げるのがポイント。
焼き上げてしっかり水を上げた紫陽花と、鮮やかな色の大輪ガーベラをメインに、中央部分に厚みを持たせ、先端へいくにつれてシャープさを表現します。
アレンジメント歴4年のHさん、モダンフラワーにコース変更した矢先のコロナ自粛で、一度もレッスンできないまま2ヵ月が経過。今回がモダンの初レッスンでした。
フォームに挿すのとは勝手が違い、最初はなかなか思うように花材がとまらず、少し戸惑われていましたが、すぐに慣れて、初めてとは思えないほどの出来栄えでした。
さすがHさん。
お疲れさまでした。
使用花材